八重歯を差し歯で治して後悔している50代女性からの治療依頼(歯周病治療+矯正治療+マイクロエンド+オールセラミックス+ダイレクトボンディング)
2024.01.05
八重歯を治すために、側切歯(2番目の前歯)や犬歯(糸切り歯・3番目の前歯で根が長く丈夫である為、噛み合せにおいてとても重要)を安易に抜歯してしまう歯科医院が多いのは残念なことです。
確かに治療期間を短くし、特別な治療技術を必要としない差し歯治療(見せかけだけのセラミックス矯正)は患者様も受け入れやすいのかもしれません。
しかし、長い目で見るときちんと歯並びから治した方が見た目も自然ですし、長持ちすると思います。
今回の患者様(50代女性)は、以前他の歯科医院で八重歯を治すために側切歯(2番目の前歯)を抜歯して、差し歯治療(見せかけだけのセラミックス矯正)を受けたそうです。
50代となれば、男女問わず歯周病の進行が加速する年齢です。患者様自身も歯並びの悪さや、それに伴う歯磨きのしにくさを心配していました。
お子様が他の矯正専門医で矯正治療を受けていたのもあり、ご自分も本格的な矯正治療に関心を持ち始めたそうです。
いくつかの矯正専門医や一般歯科医院に相談に行かれたそうですが、治療に消極的な歯科医院や説明があやふやな歯科医院ばかりだったそうです。ある矯正専門医で一度矯正装置を装着したが、痛みに耐えきれずに途中でやめてしまったそうです。それから治療に対する不安は募るばかりで約5年の歳月が流れてしまいました。
ある日ネット検索で偶然当院のホームページを見つけ、思い切ってカウンセリングの予約を入れたそうです。
はじめて当院を来院された患者様は、すごく不信感を抱き警戒をした表情をされている方が多いです。
他の歯科医院で、過去に苦い経験をされたのでしょう。
当院では、治療の前後に記録も兼ねて患者様の笑顔の写真を撮影するのですが、その表情(人相?)の変化をみて患者様と一緒にいつも大笑いをします。
治療前の口元にコンプレックスを持った上に、歯医者に対する不信感を募らせた表情から、治療後の自信たっぷりにきれいな歯を見せてにっこり笑う素敵な笑顔は全くの別人の様です。
矯正治療中
治療が終了して5年以上経過していますが、今でも検診と歯のクリーニングに定期的に来院されています。
歯科は、治療が終了した瞬間からメンテナンスがスタートします。
健康な歯を維持するためには、きれいな歯並びとメンテナンスが重要ではないでしょうか。
治療前 治療後