歯の根が割れてしまった(歯根破折)60代女性からの治療依頼(抜歯即時インプラント治療+CGF+オールセラミックス)
2024.01.29
奥歯の歯ぐきが腫れてしまった60代女性からの治療依頼です。
初診時
外側の歯ぐき(矢印)が大きく腫れて膿が出ています。
精密検査をしたところ、神経の無い奥歯の歯の根が割れていました(歯根破折)。
ブリッジや入れ歯では、他の歯への負担が大きくなるため、インプラント治療を行うことにしました。
歯を抜いた直後にインプラントを埋入するので、手術は一回で終わります。
インプラント手術直後
渡辺通さとう歯科・矯正歯科では、抜歯やインプラント治療の際に『CGF』を使用します。
遠心分離後のCGF
CGFとは、完全自己血液由来フィブリンゲルともいい、損傷された組織の再生治癒に働く成長因子を多く含んだ自己血液フィブリンを濃縮したゲルです。患者様ご自身の血液のみでつくられた(抗凝固剤や凝固促進剤などを含まない)ものですので、安全です。
インプラントがしっかり骨につくまで約6週間待ちます。
約6週間後
その後、仮歯で歯ぐきの形を整えて上部構造であるオールセラミックスを装着します。当院では、長期的なメンテナンスを考慮してスクリュー固定式を採用しております。
オールセラミックス装着
問題なければ、スクリューホール(ねじ穴)をハイブリッドセラミックスで封鎖します。
スクリューホール封鎖
治療後のレントゲン
治療前 治療後
患者様は違和感などもなく、おいしく食事がとれているそうです。
インプラント手術後も、ほとんど痛みなどはなかったそうです。
渡辺通さとう歯科・矯正歯科では、歯を失った場合の治療方法としてインプラント治療をお勧めしております。
世間で言われるインプラント治療のトラブルは、本当に基本的な審査診断、処置、咬み合わせ、メンテナンスができていないことが原因のようです。
安易に費用が安いからと入れ歯やブリッジを選択して、結果的に他の歯も失ってしまうことが無いように、よくお考え下さい。