年齢とともに歯ならびが悪くなる8つの原因
2017.10.30
当院では、『最近、前歯の歯ならびが悪くなってきた気がする』『歯と歯のすき間が以前より空いてきた』といったご相談を受けることが多いです。
歯は、基本的に日々微妙に移動しています。これは体の生理現象のひとつであり正常なことです。では、なぜ年齢を重ねるにつれて歯並びが変化して行くのでしょうか。
年齢とともに歯ならびが悪くなる8つの原因
⒈ もとの歯ならびが良くない
歯ならびが良くないと、少数の歯に噛む力が集中するため咬み合わせが安定しません。時間の経過とともに更に歯ならびが崩れていきます。
⒉ 奥歯の歯周病や抜歯
加齢に伴う歯周病の進行で、奥歯がぐらぐら揺れ始めたり、抜歯になってしまうと、前歯に噛む力が集中してしまいます。その結果前歯が出っ歯になったり、すき間が空いてきてしまいます。
⒊ 被せ物が多い
沢山の詰め物や被せ物をしている人は、調整が不十分であると少しずつ咬み合わせが変わってくることがあります。咬み合わせが変わると、特定の歯に噛む力が集中し、歯並び全体が変化して行きます。
⒋ 治療途中での中断
歯の治療を途中で中断してしまうと、周りの歯に噛む力が集中して負担が大きくなり、歯並びに変化を起こしてしまいます。
⒌ 抜歯した歯の放置
4と同じく、周りの歯への負担が大きくなり徐々に歯並びが崩れていきます。
⒍ 顎(あご)が小さい
もともと顎が小さく、親知らずが生えるスペースが無い場合には、親知らずが前歯にむかって歯を押してしまい、前歯が重なってしまう原因にもなります。親知らずは、歯並びへの影響だけでなく、手前の奥歯の状態を悪くしてしまうことも多いです。
⒎ 歯ぎしりや食いしばり
夜間の歯ぎしりや食いしばりにより、歯が少しずつ磨り減ってくると、歯並びに変化が生じることがあります。
歯ぎしりや食いしばりの最大の原因は「ストレス」と言われています。歯ぎしりや食いしばりをする方には、就寝時のマウスピース使用をお勧めします。
⒏ 歯の磨り減りによる咬み合わせの変化
一般的に加齢とともに歯は磨り減っていき、その結果だんだん咬み合わせは低くなります。咬み合わせが低くなると、銀歯など磨り減りにくい歯に噛む力が集中してしまいます。
このように、年齢を重ねるごとに歯並びが変化して行きますが、良い方向に変化することは少ないです。
「何か以前と歯並びや咬み合わせが違うような気がする・・・」と感じた方は注意が必要です。
歯並びが崩れてきているサインかもしれません。
歯並びがや咬み合せが大きく変わってしまう前に、一度歯科医院へ相談されることをお勧めします。
当院では、お悩みがある患者様に随時カウンセリングを行っております。
お気軽に御相談下さい。
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