なぜ銀歯は外れるのか? 銀歯が外れる4つの理由と外れた時の対処法
2017.10.17
銀歯が外れて来院される患者様が多くいらっしゃいます。
では、なぜ銀歯が外れてしまうのでしょうか?
また、外れてしまった時の対処法についてお話し致します。
⒈銀歯が外れる4つの理由
1−⒈セメント(接着剤)の劣化
銀歯を歯に付けるときにセメントを使いますが、『接着』しているわけではなく銀歯と歯の隙間をセメントでうめているにすぎません。セメントは時間の経過とともに劣化し溶け出します。そのため歯と銀歯の間に隙間ができてしまい、銀歯が外れやすくなるのです。
1−⒉銀歯の下に虫歯ができてしまう
最も多い原因の一つです。保険の銀歯は純粋な銀ではなく色々な金属を混ぜ合わせている合金と呼ばれる金属です。その為汚れがつきやすく銀歯と歯の境目にある段差に歯垢(プラーク)がたまりやすいです。そこから銀歯の内側に虫歯が広がり、銀歯にゆるみが生じて外れてしまいます。
1−⒊金属の適合(フィット)が悪くなる
銀歯は年数が経つと金属イオンとなり少しずつ溶け出し形が変形していきます。歯のすり減りと銀歯のすり減り変形により適合が悪くなり、隙間が出来たり銀歯に穴が開くなどして外れてしまいます。
1−⒋かみ合わせ、歯ぎしり
通常の食事の時の何倍もの力が加わる就寝時の歯ぎしりは、それによって歯をしならせるほどの力が有ります。またかみ合わせが安定していないと、ズレた位置で噛んでしまい、歯に負担をかけてしまいます。銀歯に無理な力が加わることで、中のセメントが砕けて剥がれてしまい銀歯が外れてしまいます。
⒉銀歯が取れた時の対処法
2−⒈詰め物は保存する
そのまま付けてもらえる事が有ります。小さい銀歯だと弱い力でも変形したり、破損したりする事があるので容器などに保存して歯科医院に持参しましょう。
2−⒉食事に気をつける
銀歯が取れた歯はもろく、かけたり割れたりしやすいです。また、冷たいものや熱いもので痛みを感じる場合があります。反体側の歯で噛むようにしましょう。
2−⒊歯磨きを丁寧にする
銀歯が取れたところは象牙質がむきだしになっている状態です。物が詰まりやすいだけでなく、虫歯にもなりやすいので丁寧に歯磨きをしましょう。
まとめ
銀歯が外れて直ぐに歯科医院に行けない時でも、上記の事に気をつけてなるべく早く歯科医院に行きましょう。決して自分で戻したり市販の接着剤でつけないようにしましょう。
渡辺通さとう歯科・矯正歯科では、銀歯を白い歯にする治療を行っております。
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