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お知らせ・患者様の声

『8020運動』 平均寿命100歳に向けて

2018.07.18

8020運動とは

 

1989年に当時の厚生省と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。歯が20本以上あれば、美味しく食事をとることができ健康で豊かな生活につながります。1989年の運動開始当初は8020運動の達成率は7%程度で80歳で、歯が残っている平均は4,5本でした。2005年には、80歳~84歳の8020達成率は21.2%、2016年には達成者が51.2%となる状態です。

 

 何歳になっても白い歯で.001

 

 

8020運動をはじめるためにするべきこと

 

1. デンタルフロスなど歯ブラシ以外の歯間清掃具を使う

虫歯や歯周病のほとんどは歯と歯の間から始まります。いくら歯磨きを頑張っても、歯と歯の間や歯ぐきとの境目など汚れが残りやすいところはデンタルフロスや歯間ブラシ等の歯間清掃具を使ってきちんと落とすことが大切です。

2. 虫歯や歯周病のリスクを知っておく

虫歯や歯周病のなりやすさは人それぞれ違います。すぐに虫歯になってしまう人や歯周ポエットが深い人などは、他人とくらべより注意が必要です。自分の口の中にどれぐらいのリスクが存在し、それに対応した予防法を行うかを知っておくことが重要です。

3. バランスの良い食事をとり、咀嚼する

軟らかいものばかり食べていると歯や歯肉が弱り、歯周病になりやすくなってしまいます。よく咀嚼することは、唾液腺を刺激して唾液の分泌を活性化したり、脳を刺激したりしてくれます。脳の働きを活発にするため、ボケ防止や認知症予防になります。そのため、バランスのよい食事を心掛け、しっかりと噛んでから飲みこむようにしましょう。

4. 唾液を効果的に出す

唾液は口の中を潤すだけでなく口内の細菌を抑えたり(抗菌作用)口臭、虫歯や歯周病など様々なトラブルから私たちを守ってくれます。唾液成分の中には発ガン物質の発ガン性を抑える働きがあるため、ガン予防にもなります。噛みごたえのあるものを食べること、よく話すこと、口の周りのトレーニングをすることなどで多くの唾液が出すことができます。

5. かかりつけ歯科医を見つける

歯医者に歯の詰め物が取れたり、痛い時だけに行く方は歯を削る治療が必要となり、歯の寿命が短くなります。歯は神経を抜いたり、人工のものを詰めたりすると、再生能力を失います。人工物は劣化し、再治療の繰り返しとなります。そのため歯を削る治療ではなく、歯を削らない予防の大切さに早く気づき、気軽に相談に乗ってくれたり指導してくれる、かかりつけ医を見つけ定期的に歯の健診を受けて、歯を失う原因となる虫歯や歯周病を早期に発見し、早期治療を受けるよう心がけることが大切です。

 

規則正しい生活をおくることや適度な運動をすること、ストレスをためないようにすることなどに努めることも必要です。噛んで食事をする行為は人間が生きていく上で必要な行為です。美味しい食事をしっかり噛み、食べることでリラックス効果が生まれ、気持ちを安定させます。自分の歯で話し、食べ、笑うことができれば楽しい人生が送れます。入れ歯になれば多くの苦労や制約があります。入れ歯が合わない、硬いものが噛めない、入れ歯が外れるなど入れ歯になって初めて歯の大切さに気づく方も多いのです。自分の歯を残すことで健康で豊かな人生を送れる8020運動の定義につながります。今後さらに平均寿命は延び、100歳を超えるとも言われています。

今からでも遅くはありません。ご自分のお口の中を、もう一度真剣に考えてみてはいかがでしょうか。

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