歯を抜かない矯正治療が、本当に良い治療とは限りません。|大人の矯正歯科
2015.06.05
『歯を一本も抜かずに矯正治療できます!』
『きれいな歯並びになれます!』
といった広告をよく目にします。
『デーモンシステムなら歯を抜かなくて済みます!』
など・・・
ほとんどの患者様の歯並びを、歯を抜かずにきれいにすることは可能です。
ただし、それは治療の質を問わなければの話です。
上はある矯正歯科で治療中の患者様のCT画像です。
歯を抜かずにかなり無理をして歯を並べてしまっているため、
歯の根っこが骨からはみ出してしまっています。
しかしお口の中では歯ぐきに隠れているため、一般の方は見てもわかりません。
これでは矯正装置を外した後の後戻り(歯並びが崩れてしまうこと)がかなり大きいと予測されます。当然、かみ合わせを安定させることはできません。
将来的には歯周病のリスクなどもかなり高いでしょう。
かみ合わせを安定させるためには、歯の向きや角度などが重要となります。
例え歯を抜かずに矯正治療できたとしても、かみ合わせが悪いため将来的に歯周病などで多くの歯を失ってしまえば意味がありません。
歯を抜かずに早くできる矯正治療があなたにとって本当に良い治療なのかは、セカンドオピニオンなどを取り(他の歯科医師の意見を聞くこと)、充分検討されることをお勧めします。
『マウスピース矯正をしているけど、なかなか治らない!』
『はじめに説明された治療期間よりもかなり長引いてしまっている!』といった患者様も早めに他の歯科医院にご相談(セカンドオピニオン)されてはいかがでしょうか。
治らない矯正治療を何年間も受け続けている患者様が、1人でも多く、1日でも早く綺麗な口元になれればと思います。
福岡県福岡市中央区天神・博多の矯正歯科
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